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ボーイズラブ・レビュー


ふさふさしっぽ萌!
狐耳萌っ!!


半獣やんちゃ&健気受に撃沈されました。


か、かわええ。
可愛すぎます。

最初、攻候補が小学生だったときはどうしようかと思いましたが、みるみる成長してくれて一安心。
前作は読みにくい……と思いながら読了しましたが、今回はすらすら読めて嬉しかったです。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。

満月の夜、神社の格子越しに美しい金色の「神様」を見て以来、神社に通う小学生の颯太。颯太が見たのは、「神」のレプリカ「きつね」だった。ある日、先代の跡を継ぐため社にやってきた「きつね」の凛は「神様」を呼ぶ颯太の声に我慢できず答えてしまう。やがて颯太と凛は心を通わせるようになる。存在すら知られてはいけない「きつね」と人間の恋の行方は…。

古式ゆかしい神社の神様ファンタジーかと思いきや、ご神体である「きつね」は昔に死んでしまった神様の細胞から作られたクローンだったというSFちっくな現代風ファンタジーでした。

この作品の主役である受きつねの凜より、凜の前の「きつね」鞘の方が好みではありました。
この鞘、冒頭数十ページでお星様になってしまうのですが、なんと神社の神主とできてたんですよね。いいんですけど。
ご神体とそーいう関係になっても良かったんでしょうか。
あんまり可愛かったんでうっかり手ぇ出しちゃったのかなぁ、気持ちは分かる!
もふもふのしっぽの描写とか読んでたら、もう絶対抱きしめたくなるもん!
私は我慢できずにウチのわんこを部屋に引きずり込んで強制抱っこ&アルファ波吸引してしまいました。毛の長いわんこで良かった。色は黒白ですが。

ええと、話を戻しまして。
本当は存在すら知られてはいけないはずなのに、うっかり地元の小学生・颯太と話をしてしまった新しいご神体の凜。
きつねと小学生の、心温まる交流が始まります。
が、それは長く続きません。
仲良くしていたのにある日、颯太の父親の転勤が決まってしまうのです。

「君のこと、ずっと忘れないから!」

で終わっていたら、児童向けの単行本にしてもよさそうなハートフルストーリーだったのですが、これはボーイズラブなのでそうはなりません。
颯太は頑張りました。
秘密を守るために凜が隠れてしまったときも、片道4時間かけないと神社に来れなくなってしまったときも、あきらめずに通い続け、ついに……。
神社の板の間で合体。

いやぁ。なんつーか。
はじめはたぶん好奇心+友情だったと思うんです。
一体いつから。いつから服脱いでまで仲良くしようと思ったんでしょう颯太君。
ご両親が若干、性教育とか間違えてしまったのかしらとよけいな心配をしてしまいました。


最後はけっこう、怒濤の展開で、神社取り壊し決定、きつねのオーナーが契約破棄、本体の凜、処分決定、そこにあらわれた社会人・颯太、神社の格子を蹴破って凜をGET、「もらっていきます」と神主に駆け落ち宣言
いつの間にか颯太、凜を作った研究所の職員に。職員特権を使って中古として購入することで凜は破棄を免れ、めでたしめでたし……。


もう、これでもかという無理無茶強引・奇跡の大盤振る舞いでハッピーエンドに持ち込んだ見事な力業
ある意味賞賛に値するかと思われます。

おかげで読後感も爽やか。


さぁ明日もお仕事がんばろー、と……。

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