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FLESH&BLOOD11 FLESH&BLOOD11
雪舟薫

徳間書店 2008-03-25
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ボーイズラブ・レビュー


数ヶ月の延期で「傷は浅いな」と思えるようになったのがちょっと悲しい今日この頃。
無事新刊が読めてよかったです。

いよいよ、さらわれたカイト(受)の奪回編も佳境です。
シリーズも11巻を数えると、キャラが増え、話も複雑になっていきますが、相変わらず面白くて安心しました。

こんなにそこかしこで肌色がくんずほずれつしているボーイズラブ業界において、まだ最後まで行ってないカップルのキスだけでトキメクことができるなんて、なんて貴重な作品なんだろうと、ちょっぴり遠い目になってしまいました。


以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。

拉致されたスペイン宮廷で、毒殺されかけた海斗は、療養のためフェリペ2世のかつての愛妾、隻眼のエボリ大公夫人の城へビセンテと赴く。
城では献身的に介護され、海斗はますます自分を拉致した張本人であるビセンテを憎むことが辛くなっていく…。
そんな時、城を訪問してきた旅のジプシー一座に、海斗の奪還を目論むジェフリーとナイジェルの懐かしい姿を発見!! 変装して紛れ込んできたジェフリーと感動の再会をついに果たす…!?

いい男ばっかり狙い撃ちで次々に陥落させていく魔性の受カイト。
いや、そんなキャラじゃないんですが、結果としてもう3人、彼の魅力にまいって人生踏み外しかけてます。
そのうちのひとり、イングランドの海賊ジェフリーとは相思相愛なのですが、波乱万丈の展開が目白押しで、なんとシリーズ11巻を数えた今も、いまだに最後までできないでいるちょっとかわいそうなカップルでもあります。
いやもう、下手したら1巻目の数十ページにも満たない段階でギシアンに突入してしまう人々が多い中、この数字は驚異的です。
逆に、最後まで何事もなかったらどうしようとか、一応そろってベッドに入ったけどページをめくったら朝だったらどうしよう(どうしようというか、ここまできてもうそれだったら、ほとんど詐欺だ……)とか、本来する必要のない心配をしてしまいます。

二人の念願が成就するまでにはまだいろいろ峠を越えねばならない様子ですが、彼らのことは多分大丈夫、だって主役だから
よっぽどのことがない限り最後は何らかの形で幸せになってくれるに違いないと信じることができます。
が、今回、カイトへの恋心を自覚してしまったビンセンテは可哀想かも。
何しろ初動を誤ったおかげでカイトにはめちゃめちゃ嫌われ、それでもめげずに近づいてジェフリーの下から誘拐してスペインまで連れて行き、かいがいしく世話を焼き、毒見まで引き受ける入れ込み具合なのです。
なのにカイトの心はジェフリーのもの。
しかも、歴史通りに事が進めば祖国であるスペインはイングランドを相手に大敗を喫し、おそらく騎士であり船乗りである彼も助かりません。

敵とはいえこの仕打ちはちょっとひどいかも。
報われない恋はつらいですからね~。
あんまり幅をきかせてもらっても困りますが、不幸になったり悲しい最後は迎えて欲しくないなあと思います。

カイトは何やら体の調子がやばげです。
何とかジェフリーと脱出はできたっぽいですが、無事イングランドまで帰れるのでしょうか。

歴史的な考察とかも、きっときっちりされているんだろうなぁ、という感じの書き方なんですが、なにしろ私の世界史は、時間軸も場所もほとんど白紙なので、どこまでがフィクションでここは史実で~とかいう楽しみ方は生憎できてません。
できたらきっともっと楽しめるのに、と思うと、ちょっと世界史を学んでみようかしらとできもしないことを考えてしまったりします。

……今年中にもう1冊くらいは読みたいなぁ。

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