TVで前後編の放映、ジャンプSQにポスター、そしてトドメに本誌への読み切り掲載という豪勢な追い風を背負って封切られた映画、L change the world。
三連休最終日に見てきました。

しかし。

映画を語る前に追い風役の読み切りについて語り尽くしたい。

もちろん、本誌掲載のマンガなので原作ベースです。
あれから3年……という舞台設定。

新たなデスノートが地上にもたらされます。


対外的にLとして指揮を執っているのは、デスノート事件で生き残ったニア。
相変わらず病的な遊びに没頭しておりました。

「倒したら本気で怒りますよ」

といいつつ、黙々とタロットカードでタワーを作っています。
四方八方、すべてタロットタワーです。
コイツ、トイレ行く時どーすんだろ、と余計な心配をしたくなるほどびっしりと紙のタワーが構築されているのです。
いったい何組のタロット使ってるんだろう、あれって1組100枚もないよな……だってトランプと同じようなモノのはず。

しかも、事件当時よりなんか遊びがスケールアップしてるし。
ついでに若干、成長してる……外見が。
なんかこう、ちょっと色っぽくなった感じ?

このまま成長したら、銀髪のLみたいになるんじゃなかろうかと思わせる雰囲気が漂ってます。いや、むしろLより若干目つきと顔色が悪い、崩れた感じの大人になるのかもしれん。

そんなニアは、新たに現れた「キラ」を、


「クズ」


と断言。
キラと呼ぶなんて夜神月にもLにも失礼だとバッサリ。
まぁ、バッサリ切られたCキラ(Cheepキラの略らしい)なんかどーでも良いんです。
でもなんかニアの口から月とLのことが語られたのが単純に嬉しかったのですねー。
キラは曲がりなりにも戦争を亡くして犯罪を7割減少させた、それは悪には違いないけれども、戦う価値があったからこそLも命を懸けた、みたいな台詞で、ああ、やっぱりあの二人は同じ場所に立って戦える間柄だったんだよなぁと

その他にも、ちょっとしたLとの思い出話もあって、ニアがLを尊敬しているところが良く分かって、なんか無駄に幸せになれました。


で、顔すら出てこなかったCキラは、TVの前で殺してと懇願するイッちゃった人々を威勢良く望み通りにしてあげてご満悦……のはずが、電波ジャックしたニアに、

「こ の 人 殺 し 」

と断言されて精神崩壊、奇声を発して自分の名前をノートに書いてしまったようです。
彼(いや、なんとなく彼だと思った)は、月が初期に布団の中で頭を抱えて震えながらも乗り越えちゃった一線を、超えられなかったんですね。

ニアにはクズだと断言されてましたが、そして事実そうなのかも知れませんが、彼はたぶん正しく臆病な一般人だったんだろうなーと思いました。


Lと月の残り香を感じられる読み切りでとてもとても満足致しました。


でもコレ、どうなるんだろう……もうデスノート単体で単行本とかは、出たりしないだろうし……コミックスにならないなら切り抜いて保存しなければ!
ううーん。

小畑センセー、単行本1冊分、デスノ関連のあれこれ描いてくれないかなぁ。
ジャンプの紙って元々、質が悪いからすぐ劣化するし、印刷もあんまり綺麗じゃないし、間違えても保存向きとは言えないんですよ……だからコミックスにできるくらい、なんとか!
もちろん何冊も読みたいなんて贅沢いいません。


ペンギン何とかみたいな感じの薄めの1冊分だけで良いですから!


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