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border="0" cellpadding="5">天涯の果て天涯の果て
北畠 あけ乃

大洋図書 2006-10-27
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ボーイズラブ・レビュー


積ん読を微妙に崩し中。
しかし積ん読タワーは未だに満員御礼です。

さて、この作品は微妙に歴史物。
しかも舞台はチャイナ。
明の時代なんですが、どの程度ファンタジーが入っているのかそれとも史実に忠実なのかは、世界史赤点の私には難しすぎる問題でした。
元ならバッチリなんだけどなぁ、チンギス=ハンとか。

でも当然ですが歴史知識皆無でもボーイズラブ的要素を楽しむのになんら支障はありません。この世界は萌と妄想が何より重要なのです。


以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。

「おまえはきっと、わたしを憎む」
時は足利時代。絵を学ぶために明の国を訪れた少年・千歳は、いつしか皇帝の愛顧を受ける宮廷画家にまで成長した。 そんなある日、千歳はひとりの男と運命的な出逢いを果たす。武将の面差しと帝位を狙う知略を見るものに感じさせる趙浚祥だ。彼は、千歳が描きたいと思っていた画の理想そのものであった。 ともに時を過ごすうちに囚われていく恋情。人の手によって教えられる熱。身も心も浚祥に捕らえられた千歳を待っていたものは、残酷な裏切りだった・・・!? 裏切りと憎しみ、愛と悲しみのグランドロマン誕生!!


皇帝に近い位置にいた千歳(受)に情報収集の為に近付いて手懐けて、うっかりミイラ取りがミイラになってしまったお話。

でもなー、攻はヘタレというか根性無しというか、どーにも煮えきらん男なのです。
だってあの状況でなら最後まで千歳を騙しきることだってできたはずなのに、黙ってられなくてバラしちゃったんですよね。
なんという中途半端。
どうせならもっとヘタレで最後まで言い出せないか、そうじゃなかったらもうちょっとしたたかに物事を運んで欲しかったです。

千歳は情に厚くて芯の強い、良い感じに可愛い受なのに。
あの攻に千歳を抱え込む器はなかった気がするなぁ。


むしろ個人的には皇帝×千歳に萌えました。
とことんヘタレだった優しくて弱い皇帝と、彼の傍にあって支えたいと願う千歳は、なんかカップリング単位で庇護欲をそそられるというか。
といっても、もちろん彼らの間に恋愛感情はなくて、だからキスもしてません。
ちょっと手を繋いだだけです。

明日には殺されるという夜に二人で並んで手を繋いで月を見たりするのです。

「ねえ、千歳。いつかおまえの心が静まった時、今日のこの景色を絵にしてくれないか。なんて美しいんだろうね、千歳」

「はい、璋棣様。月の光がこれほど美しいなんて、僕は知りませんでした」

切ないけど美しい場面でした。


これで、ちょっとこの皇帝のことが知りたくなってウィキペディア先生にお尋ねしたところ、身も蓋もない回答を得ました。

曰く、

「逃亡説は伝説的なものに近く、殺されたと考えるのが通説である。享年20。 永楽帝となった朱棣は自らの簒奪を隠蔽するために建文帝の即位の事実を抹消した。 その後、明が終わるまで建文帝の正統議論は消えることが無かったが、結局明代には建文帝の名誉は復活しなかった。清代の乾隆帝の時代になるに恭閔恵皇帝と追諡され、明の正統皇帝として認められた。
為政者としては無能であったが、拷問の廃止や重税の軽減を実施したため、民からは慕われたという。」

これ読むと、最後の叔父との心温まる会話とか、命が助かって出家できて良かったねぇ、というくだりが色褪せてがらがらと崩れていく感じがします。
心優しい人だったというのは史実っぽいです。


なんつーか、世の中知らない方が良いこともあるという見本ですね。

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