是-ZE- 6是-ZE- 6
志水 ゆき

新書館 2007-12
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ボーイズラブコミック・レビュー


実は是シリーズの感想を書くのは初めてだったりします。
ずうっと読んでいたんですがなぜか毎回書きそびれていたという。

が、今回は絶対書くって、読んだ瞬間思いました。

なぜなら私は炎の蜃気楼ファンだから。
こう、攻がどこかあの狂犬を髣髴とさせるというか。
端的に説明すると、


ビバ強気従者攻!


という感じ。
主人には絶対服従で、でも出来の悪い主人は嫌で、自分の自信があって敬語を話す下僕キャラ。んんんーっ!

素晴らしいっ!!

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。

私は貴方を愛した。私を見ない、貴方を——。隆成が弟のようにかわいがっている少年・洋次が重傷を負った。隆成はひとり、家まで送り届けなかった自分を責める。傍らの守夜をおきざりにしたまま——。言霊を使うことを頑なに拒み、紙様である守夜を拒む隆成のために守夜ができるただひとつのこととは……!? 守夜と隆成篇、いよいよ完結!

言霊使い(言ったことがそのまま現実になる(でも悪いことだけ)能力者の総称)である自分にトラウマを持っていて、言霊なんか二度と使わない! と決めている主人を持った紙様(言霊使いに与えられる式神みたいな従者。紙製。言霊を使うと反動で自分も怪我をしてしまう言霊使いの傷を治すのが主な仕事)である守夜。
自分を使ってくれない主人に苛立ち、従者として認めてもらえない自分に見切りを付け、死にかけの主人を本人に無断で救ったあと自ら死のうとした男です。

なんかもうこの守夜がツボで。
前の主人に恵まれなくてずっと虐待まがいの扱いを受けた後、次の主人にも従者と認めてもらえず果てかけてしまう、ちょっぴり哀れな紙様。
自信家で、でも主人に愛して欲しいという、なんか忠犬っぽいところのある攻男っぷりがたまりません。

隆成が女をひっかけに行こうとすれば、

他に女を漁る気にもならないくらい、気持ちよくして差し上げます

とのたまい、タイムラグはあれどもきっちり実行してしまうのです。
掘ったことはあっても掘られたことはないという剛毅な(というか男としてはとても健康的な)ご主人のバックをおいしく頂いた従者。 
前の主人とは粘膜接触無かったのにどこでそんなテク覚えてきたんですかー!
あのまじめくさった顔で熱心にハウツー本読んだりしてたら普通に笑えますよ

ああ……敬語キャラでしかも従者なのに時々命令口調……素敵すぎる。


結局、主人として認めさせてみせる! と張り切って出掛けたのに、期限を10日残してリタイアを決意した守夜。

「貴方の為に私は消えよう」

と、自分で自分の首を切り飛ばそうとした寸前に隆成が止めに駆けつけます。
なんてファンタジックなタイミングなんでしょう。
まぁ、独白の最中に止めに入られても格好悪いし、首飛んだあとだとマジでシャレにならないわけで、作品としてはこれで正しいと思うんですが、こんな一瞬狙って乱入とか普通無理です。
しかし、神業的タイミングで忠実な下僕の自害を阻止できたおかげで美しいラストを迎えることができ、ボーイズラブのお約束をきっちり踏襲したラブラブしっかりHを見せて下さいます。

なんかこう「ボーイズラブ読んだぞー」という満足感を与えてくれるシリーズです。

しかもこのシリーズは、LOVE MODEと同じで、くいくつかのカップルに順番に焦点が当てられていくので、こっちが好みじゃなくてもあっちはツボ、とかいう現象が起こります。 アラカルトです。
お好きなカップルをご自由にお召し上がり下さい、みたいな感じです。
萌だけじゃなくて、ちゃんとドラマがあって、キャラが生き生きしていてとても面白いのです。 ちょっぴりファンタジーテイストだけど舞台は現代な設定も大好き。
そしてきっちりエ口イ!
なんというか、正しくボーイズラブのお約束を作品に反映させてくれる作者さんです。


さてさて、次は本能のみで生きてるみたいな言霊様の琴葉と、その紙様である近衛のお話が本格的に始まるっぽいです。
これは……なかなか無いタイプのカップルで、どうなるのか今からすっごく楽しみなのでした。

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