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奇蹟のラブストーリー 奇蹟のラブストーリー
榊 花月

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ボーイズラブ・レビュー


今日出社したらウチの部署の編集は全員揃ってて乾いた笑いが零れました。
いっつも毎回思うんです。無事校了できるんだろうかって。
(で、いつもそう思ってても何とか終わるから今回もそうなるだろうと自分を励ます)

さて。この作品のキャラ達も、〆切に喘がされております。
こっちは作家と編集さんです。
作家がキャラとして登場するとどうしても、

「これって自虐ネタかしら」

と思ってしまうんですが、私だけでしょうか?
作家ネタ……というか特殊職業ネタは大好きなのでいいんですが。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。

編集者の春が新たに担当することになったのは、清純可憐な美女と噂される人気覆面ロマンス作家・夏川薔子。だが、顔合わせした相手はなんといい年をした男で、しかもその正体は春の憧れの(売れなくて消えた)作家・神奈初彦だった!原稿は遅く小心なわりに、ちょっとしたセクハラをしかけてくる。なのに、実はシニカルで処女作の続篇を心の裡に封印している神奈に、春は惹かれていき…。オール書き下ろし。


女だと思ってた相手が実は男でした。
な、なんというか。
今更過ぎてそれが逆に新しい……のか??

ベタ甘な恋愛小説を書く美人と評判の覆面作家の担当になる受。
でもその美人作家は男だったのです。
……男にも美人はいるよ、頑張れ受。

ちなみに編集のほうが受。
攻につつがなく原稿を書いてもらう為に、女装してポンポン振らされるわ歯が浮き上がって逃げ出しそうな励まし言葉を吐かされるわ、あげく〆切当日に逃亡されるわ。
いやもう、大変なお仕事ですよね編集さんって。

しかしこのボーイズラブ小説、別の意味でびっくりでした。
だって三分の一ほど読み進んでも、恋愛する気配が見えないんですよっ!!
お、おかしい。
1冊読み切りでシリ-ズっぽい雰囲気もないというのに、なぜか全然桃色の空気が流れないんですよ
ついにBL的桃色空気が読めない人に成り下がってしまったのかしら。
と、読みながら1人落ちこんでいたら、半分過ぎたあたりから唐突に、本当に唐突に受が攻に対する恋心を自覚します。

ええええええええええええええ!?

って。
だって特に二人の間柄が変化しそうなイベントも起こらなくて。
なんか普通に仕事してて。
いつ恋に落ちたんですか!
いや。受が鈍いのは、この世界では珍しくない。
しかしだ。
鈍い受けが実は恋していることを紙束の外にいる私は知っていて、ヤキモキするのが楽しいのに、読む側にすら気付かせないってそれどーいうことッスか!?

で、ボーゼンとしてる間にトントン拍子に話は進み、いつの間にか二人はラブラブに。

なんだろう、このどーしようもない取り残された感は……。

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