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ボーイズラブコミック・レビュー
4巻です。
(たぶん)メインカップルの蒼江と直也のお話。
直也くんの過去話を絡めてのシリアスストーリーになっております。
シリアス一辺倒です。
なんというか、他の巻で他のカップルのお話が進行している時に出てくる蒼江は鬼畜というかヤな奴なんですが、自分メインの話だとやけにいい人&いい男なのです。
私はこの二人の話を読むたびに、受目線の絶大なるフィルタリング能力に感心するのです。
だって蒼江って客観視したら、すこぶる不器用な尊大男ですよ。
以下ネタバレ妄想注意!
紹介文です。
ひとりぼっちで生きてきた野良猫少年・直也に「人を好きになる気持ち」を初めて教えてくれたのは蒼江怜二だった。ところがそんな2人の同居を、直也の後見人・梶原は快く思っておらず…!? ファンお待ちかね“Wデート”の描き下ろし52Pも収録!!
直也少年は十三歳の時に事故で両親を失っており、自分も大怪我で入院。
そして退院してみたら会社は副社長だった小ずるい能無し男に乗っ取られており、かろうじで身元引受人になってくれたのは、会社の金を横領して社長を殺そうとした小心者の男です。
で、この身元引受人は高校の学費すら出してくれない役立たずなわけですが、直也の身元を蒼江に渡すのを渋ります。
なにしろ自分は横領犯で、直也はその横領した会社の社長令息です。
罪悪感+監視するつもりで身元を引き受けたのに今更離れられても困るという話のようですが……。
落ち着いて考えて下さいね。
すでに社会人として父親の会社で働いていたならともかく、直也はその当時、会社経営に何ら関係のない立場の中学生です。
会社の金の流れなんか把握してるはずないじゃん!
全く何も知らずに1人生き残った子供の、いったい何を監視するつもりだったんだ?
そんな無駄なとこに神経使うより、薄々横領に気付いてたそうな、会社乗っ取った副社長の弱味を探って取引する方がよっぽど建設的です。
……善悪を別にすれば、ですが。
次々と明るみに出てきた過去のドロドロした部分に大ダメージの直也くんと、それを支える格好いい蒼江。
恋人というより保護者と被保護者の面が強く出ている巻です。
だってメインカップルの割にはまだキスしかしてないしなー。
なかなか引っ張って下さいます。
そのかわりというかなんというか。
書き下ろしのWデート編では高宮&いずみカップルが盛大にやらかしてくれてます。
いやまぁなんつーの。
ごちそうさまでした。
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アキミ