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すべてはこの夜にすべてはこの夜に
英田 サキ

笠倉出版社 2007-10
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ボーイズラブ・レビュー


ちょっぴりJUNEのかほりが残る本作。
なんと初出は小説ジュネだそうです。
えええ、そんなに昔の話なんか!? 
この作家さん、もっと最近の人だと思ってたのに……と驚いたのですが、よく考えなくても小説ジュネはわりと最近まで存在した雑誌でした。
なんかもう遠い昔に廃刊になってしまった雑誌というイメージだったのに。
時間感覚が最近、ワンコ化してる気がします。
7倍速。シャアよりすごいですよ。


表紙はシックで良い感じですが、攻の頬の傷がパッと見シワに見えて、

おいおい、えらい老けた攻やな!

と思ってしまったのは内緒です。


以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。

「選ばせてやるよ――このまま撃たれて死ぬか、俺に縋って土下座で許しを乞うか」
平凡な生活から一転。熾烈な借金地獄に堕ちた加持に残された道は『ある男を撃つ事』。だが、狙いを定めた先に現れたのは、忌まわしい過去の男・湊だった。端整な顔立ちの男は十年の時を経て、冷酷な雰囲気を纏う極道になっていた。そして、捕らわれた加持は凌辱されてしまう。与えられる痛みの中に昔と変わらぬ執着の色を感じた加持は戸惑い……!?

借金にまみれた挙げ句、拳銃で人を撃ちそうになるという、冒頭から人生最底辺をひた走る受・加持
しかも撃つはずだった男は昔の恋人で、現在は立派なヤクザでした。
十年ぶりの偶然の再会。
お互いさぞびっくりしたことでしょう。

で、過去に恋人だったんだそうなこの二人ですが、再会したシチュエーションは撃つの撃たれるのの、最低最悪の修羅場です。その先の展開もずいぶん痛いことになっております。

十年ぶりに再会した元彼に撃たれかけた攻は、まず受を土下座で謝罪させ、その後で取り上げた拳銃を口に突っ込んで、
「本当はしゃぶるのが好きだろう」
とか何とか言って本当に舐めさせ、そのまま次はこっちだと自分のモノを……
で、その流れのままゴー○ン、監禁。

あれです。
加持もサイテーですけど、湊もたいがいサイテーです。
しかし、「愛ゆえ」ですべて許されるのがボーイズラブの黄金の約束。
実はまだ受に未練タラタラ、ずっと忘れられずにいた湊は、ねじ曲がって凄まじく分かりにくいやり方で加持を守り、愛情を注ぎます。
加持は加持で、昔の彼女が絡んだあれこれのせいで素直になれません。

すれ違いまくる感情の果てにようやく誤解が解け、ラブラブ……になると思いきや、ヤクザの跡目争いに巻きこまれて加持は撃たれて倒れます。
遠のいていく加持の意識とともに物語もフェードアウト、そしてEND

え、いやちょっと待って待って!!
ボーイズラブのお約束は?
45分後に出てくる黄門様の印籠代わりの仲直りラブラブエッチは!?
ていうかこれ、たぶん間違いなくここで加持は死亡だよね?
うっそマジなにそれありえねーっ!!!
心の中で絶叫。(でも話の展開も終わり方もすげー好み)
しかもその次のお話で実は生きてました、ってなるのかと思ったら時間軸は過去に遡って脇キャラの話が始まってるし。
うひょー。
これにゴーサイン出した編集は勇者だなー、まだまだ捨てたもんじゃないなーと。

で。
余韻に浸りつつ過去の番外編を読んで、良い感じの短編に浸って、あれ、まだもうひとつ入って、る……?
………………………。
――1話挟んでフェイント!!!
なんか加持生きてるしっ
いつの間にか超ラブラブだし!


そっか、これ書き下ろしたから発刊できたんだなぁ。
納得。

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