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    世界が終わるまできみと(杉原理生)

    2007年10月03日 clip!

     
    世界が終わるまできみと 世界が終わるまできみと
    杉原 理生

    幻冬舎コミックス 2007-09-14
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    ボーイズラブ・レビュー


    私はっ! 貴女を捜していたんです。
    ああ……ようやく見つけました……長かった。
    星の国からで旧ビブロスからデビューされて以降、とんと名前を見かけなくなって、もしかしてもう筆を折ってしまわれたのかと勝手に凹んでおりました。
    たまたま本屋さんで見つけた時は、なんか懐かしい名前だなーと思っただけでしたが、とりあえず買って帰って調べてみたら、星の国の人だったという。

    この作家さんの書く雰囲気がとても好きだったので、まだ書いててくれてすごく嬉しいです。もう一冊の「いとしさを追いかける」も買わないと。

    さて。この作品は、中学生で恋に落ちて、そこから5年ほどブランクを経て再会してお話が動き始める、というまったりした構成になっております。
    イラストと内容、ベストマッチというくらい合ってました。

    以下ネタバレ妄想注意!


    紹介文です。

    中学2年生の速水有理は、父親と弟と3人で暮らしていた。やがて3人は父の友人・高宮の家に身を寄せることになるが、そこには有理と同じ歳の怜人という息子がいた。次第に親しくなり、恋に落ちる2人だったが…。怜人との突然の別れと父の失踪から5年後。大学生になった有理は弟の学と2人で慎ましやかな生活を送っていた。そんなある日、怜人と再会するが―。

    なんだろう、とてもイイ。
    まったりと生き急がない雰囲気というか、作中の時間がゆっくり進んでいく様な錯覚にとらわれる優しい感覚にホッとするのです。
    ちょっとばかし浮世離れした感じが、なんか心地良い。
    (ただし急いでいる時に読むとタルイと思います。早く話進めろよ! って)

    攻の怜人はなんと事故で記憶喪失になってしまうんですが、その記憶を取り戻していく様子がすごく好きです。

    「ずっと思ってたんだ。俺は――きみを好きだったんじゃないかな」

    「俺はきみに好きだと告げた?」

    「俺は――きみにキスをした?」


    いいねー。これで大学生ですよ。
    どんだけ純情というか、なんというか……幼いわけじゃないのに、この微妙に拙い感じの確認に激しく萌えましたとも。
    ちなみに中学生の時は、こいつらそろって浮世離れして大人びてました。


    で、子供たちが大人びている分、大きい人達はろくでなし率が非常に高いです。
    レベルの低い脅し文句付きで有理(受)を押し倒そうとして逆に説教垂れられる弁護士とか、友達の家に家族ごと押しかけて、あまつさえ売り上げごまかして商品横流しして嫁さんの治療に使った挙げ句、嫁さんが死んだ後は二人の子供を放り出して失踪して二度と戻ってこなかった父親とか、好きな男に頼ってもらえなかったからと自暴自棄になって自棄酒読んで飲酒運転に息子を付き合わせて事故って死んでしまった父親とか。

    まぁ、それぞれ事情はあったんですけどそれでも!
    ……子供がしっかりするわけです。


    いいわー。私この本はドナドナしないです。
    絶対定期的に読み返すだろうし。






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    世界が終わるまできみと【つれづれBL雑記(低稼働)】at 2007年10月10日 21:44
    ずっと気になっていた作品です。こちらのブログさまで紹介されていたので、読みたくて読みたくてウズウズしてたのですが、ここにきてやっと誮..
    世界が終るまできみと【腐女子の *MEMO to memo】at 2008年01月30日 19:48
    この記事へのコメント
    杉原理生さんという字面に見覚えがあったのでYahooで検索してみたらいろいろ作品名が出てきましたよ。
    別の出版社で書かれているみたいですね。
    あらすじを読む限り、私の好みにも合いそうなので、機会があったら読んでみたいなと思います。

    ところで。
    >(ただし急いでいる時に読むとタルイと思います。
    って。
    急いでいるときにわざわざBLを読む人っているんだろうか、って本気で悩んでしまったんですけど(笑)。
    や、ニュアンスはわかるんですが、思わずツッコミをしたくなる表現だったので(笑)。

    ただ、私にはストレスがたまるとストーリー度外視のエロばかりのBLを読みたくなるという傾向があるので、そういうときにこの作品は読んじゃだめなのかな、と思いました(笑)。
    Posted by ほしな at 2007年10月04日 22:28
    >ほしなさん
    私も調べました、この作品読んでから。
    そしたらなんとご本人のサイトがあったという(笑)
    ずっと追いかけていた訳じゃなくて、あの作家さん、どうしてるのかなー。
    という漢字だったので、名前もうろ覚えでしたし。
    で、今回めでたく気になっていた人と名前が一致してすごく嬉しかったのでした。

    >急いでる時にBL
    私、わりと良くやりますよー。
    というか、家にいる時はちょっと時間を見つけては本開いているので、
    出掛ける時間とページめくるスピードの真剣勝負!
    みたいな状況が頻繁に起こってきます(^_^;)
    そんなときは、早くストーリーすすめてくれ、つーか早くきりよく区切れてくれ、遅刻するっ!!
    となるのでした。……少数派でしょうか(笑)
    Posted by アキミ at 2007年10月04日 23:45
    諸般の事情により先日購入し、夕べ読み始めてそのまま約2時間一気読み。

    いやー、しみじみとよかったです。
    何かホモ化する前のコバルトみたい。
    BLに不可欠のアノシーン(笑)さえなければ、一般の人にも十分読み応えがるんじゃないでしょうかね。

    そしてアキミさん言われるところの「タルイ」の意味もよーくわかりました(笑)。

    そういえば、父ちゃんたちのだめさ加減や弁護士の最低度もどうかと思うんですけど、私はここにもう一人、怜人の義父という人もろくでなし率の高い人として推薦したいと思います。
    だって10年近くも親子として一緒に暮らしてきたのに、自分の子が生まれたとたんに冷たくあたって挙げ句の果てに命の危険まで感じさせるって…大人としてちょっとどうかと。
    Posted by ほしな at 2007年10月07日 21:13
    >ほしなさん
    良作でしたよねー!
    そして「タルイ」を理解して下さってありがとうございます(笑)

    怜人の義父……確かにコイツもサイテーの部類ですね……
    大人としてというか人として終わってます。
    Posted by アキミ at 2007年10月09日 21:30
    こんばんは〜。
    私もこの作品読みましたんで、トラバさせていただきました!

    登場する大人がろくでもないなーというのは私も同感ですが、「ろくでもない大人」がいないとこの話展開しないんだよな、と身も蓋もないこともちらっと頭をよぎったり(笑)
    必要悪っちゅーか、昔の世界名作劇場系に出てくる意地悪な大人みたいな感じのテンプレっぽさも感じさせますよね。
    そういう意味でも、冒頭で「おとぎ話」と出てくるのに、妙に納得したりもしました。
    Posted by ようこ at 2007年10月11日 00:55
    >ようこさん
    こんばんは、TBありがとうございます♪

    たしかに。
    ろくでもない大人がいないと話にならない、というのはその通りですよね(笑)
    でも出てくるとやっぱりあきれ果てるというか。
    なんにせよ最後で何とか幸せになれて良かったです♪
    Posted by アキミ at 2007年10月11日 22:39
    初めましてvv
    いつも楽しく、そしておすすめBL本の参考として拝見させていただいています。
    この作品も、アキミさんのブログで知ることとなり、いつか読もう読もうと目論んでいたところ、やっと読了いたしました(遅いですね(汗)ので、初コメです(笑。

    アキミさんのレビュにあるとおり、少し浮世離れした世界観が、これはファンタジーであるということを悪い意味でなく煽っているというか、逆にここまでされるとドップリと違和感なく取り込まれて気持ちがよい気がしますよね。

    途中で何度も受けである有理の自己犠牲精神に地団駄を踏みましたが、ハッピーなラストでニンマリでした。
    のちほど拙宅でもレビュしましたら、TBさせてもらおうと思います。
    Posted by 森 at 2008年01月30日 13:46
    >森さん
    はじめまして、コメント&TBありがとうございます♪

    この作品は、なんか全体に優しくてあたたかい空気が流れていて、
    読んでて癒されました。
    なんか、読んで良かったなーと思わせてくれる貴重な作品でしたよね。

    有理の自己犠牲精神>周りの大人たちがアレですものね〜(^_^;)
    Posted by アキミ at 2008年02月01日 23:45