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吸血鬼には向いてる職業吸血鬼には向いてる職業
榎田 尤利

リブレ出版 2007-09
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ボーイズラブ・レビュー


いやええと。
漫画家シリーズ(受か攻の職業が漫画家というだけでお話自体はほとんど繋がってません)の4冊目です。
これは……なんだ、これまでの漫画家シリーズの中で一番滑ってしまった作品ではなかろうか。そんな気がします。
別に人外が嫌なわけではないんですが。
むしろ好きなんですが。
それなりに楽しくはあったと思うのですが。
全体的にこれはちょっとー。

以下ネタバレ妄想注意!

紹介文です。

幼い頃から「マンガは友達」、マンガのためならなんでもできちゃう筋金入りのオタクの藍。念願が叶いマンガ編集部の配属となった早々、大ヒット作「ゴスちゅる」を連載中で、問題ありまくりのマンガ家・黒田瑞祥の担当をすることに。超遅筆なうえに性格がねじ曲がってるのはまだしも、「マンガを描くのはヒマつぶし」と言い切る瑞祥に、藍は内心怒り狂うが―。大人気マンガ家シリーズ最新作!今度のマンガ家は吸血鬼。

リアル人外――吸血鬼で漫画家が攻で編集が受です。
マンガ命の編集と、マンガを描くのは暇つぶしなマンガ家がそーいう関係になるパターンはだいたい決まっております。
それすなわち、

「原稿が欲しけりゃカラダ張ってもらえまっか」

というアレです。
萬田の銀ちゃんでいう、「借金返せんのやったら腎臓売ってもらえまっか」というノリ。(でも東京方面の人に萬田の銀ちゃんって言ってもほとんど通じないんですよね……そんなにマイナーだとは知りませんでした。実は関西圏でもマイナー??)

今回の編集さんは、可哀想にカラダどころか血液まで差し出す羽目になるわけです。
これも給料の内なんだろうかとちょっと遠い目になってしまいます。
作中では営業でもないのに女装コスプレで本の注文取らされるし、なんかけっこう大変な役どころなんですが、本人はマンガへの愛と原稿への執念ですべてやり通してしまいます。


吸血鬼の方は、もちろん不老不死なんですが、なんだろう、彼の孤独があんまり伝わってこなかったというか……。孤独なんだろうなーとは思うんですが(なにしろそう書いてあるので)、なんかこう、実感が伴わなくてちょっとキャラを掴み損ねました。


でも、この作品で滑ったのはそこじゃなくてギャグだと思います。
私の中では滑りまくりで、どーしても、ここで笑って欲しいんだろうなーと言うところが面白いと思えなくて。
こういうギャグ&シリアスの作品の場合、その落差で大笑いしたりドシリアスになったりするわけですが、シリアス場面はともかくギャグシーンがちょっと寒くてノリきれなかったのです。
(ギャグ&シリアスで凄いなぁ、と今でも思うのが「やさしい竜の殺し方」シリーズです。この作家さんのギャグシーンとシリアスシーンの同居のさせ方はすごいです。
笑わせてくれるところは大いにあり、でも要所要所はしっかりシリアスで引き締めてくれて。すげーメリハリ具合です)

この吸血鬼のお話は、面白く読めたような気はするのですが、どうにも消化不良というか笑いたいのに笑えなくて微妙な読後感でした。
きっとあのギャグに笑えたら、楽しく読めたんだろうなぁ。
残念。

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