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アンダルシアのそよ風 (富士見二丁目交響楽団シリーズ 6部)アンダルシアのそよ風 (富士見二丁目交響楽団シリーズ 6部)
秋月 こお

角川書店 2007-08-31
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ボーイズラブ・レビュー


もう止めよう……と思いながらも新刊が出ると条件反射で購入してしまうご長寿シリーズです。
もう十年近く読み続けているんだし、ここまで来たら最後まで!
という気持ちがあるんでしょうね~。
でも。

ぜんっぜん終わる気配とかないんですよ、このシリーズ。
ゴールが見えないまま私のテンションだけが右肩下がりで、でもゼロにはならないこのもどかしさと申しましょうか。
なんか、中1あたりの数学でそんなグラフありましたよね。
どんなに下になっても0の線にはくっつかないグラフ……。

自分としては終わりにしたい。
でも続きが出たら読みたくなる……微妙なジレンマです。

以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。
新学期を迎えて生徒たちの前期実技試験が迫る中、福山門下生の発表会の準備に追われる悠季。海外へ旅立つ圭と愛を確かめつつ、レッスンに取り組むが、伴奏の三条薫子に「体裁よく小奇麗にまとめた演奏」と酷評されたことで、悠季はバイオリニストとしての『個性』について思い悩むことになり―。理想の『音楽』を目指し、新たな境地へと踏み出す悠季を描く表題作ほか、圭が拾った仔猫に会いに桐院家を訪れる「独り寝・白王女」も収録の大人気ロングヒットシリーズ最新刊。

とりあえず何かを語る前に言いたい。

27にもなった男が、


ひゃんっ


とか言うなっ!!!
ドン引きです。
これ、台詞として表記して許されるのって小中学生までだと思います個人的には。


でも全体として、久々にすごく楽しかったのです。
音楽にすべてを捧げた青年の成長物語という側面が強く出ていた感じ。
悩んで悩んで努力して克服、そして次なる課題。
これを繰り返しているシリーズなのですが、このループがわりと好きなんです。
(でもだからこそ、これからもこうやって成長していくんだろうなー、という余韻を残して2部とか3部で終わって欲しかったという思いがあったのですが)

しかし、このシリーズにもうエ口はいらんと思ってしまいます。
なんだろう。
私の中で、フジミシリーズはジュネなのです。
感覚的なモノで、特に根拠とかがあるわけではないのですが、エ口のないボーイズラブはナシだけど、エ口のないジュネはアリというか。
朝チュンだろうがなんだろうが、エ口があってこそのボーイズラブ!
でもジュネはさんざん焦らして焦らして寸止め結局エ口なしでもいい気がするのです。

で。
フジミシリーズのエ口は……いるんかいな、と。
今回、冒頭の方にちょろっとあっただけで、それもさらっと軽く流しまして。
あとは最後までその手の描写はなかったのですが、なくても面白かったですし、エ口のない物足りなさとか皆無でした。


そしてなんだかんだ言いながら、次の新刊はまた買ってしまうのです。
ふう。

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