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ボーイズラブ・レビュー


甘そうな名前、というかユニット名……。
和泉桂さん、岩本薫さん、木原音瀬さん、ひちわゆかさんの4人で結成されたユニットです。

はじめてこのユニットの存在を知った時にまず思ったのが、

「ひちわ先生、早く単独で新作書いて下さい……なんか色々待ってるんです」

でした。

でもこのリレー小説、私の好きなファンタジー設定なんだよなぁ。
Yも面白いって言ってたしなぁ。
ということで、結局4冊まとめて購入。
どの章を誰が書いているのか伏せてあるのですが、さてさて見分けがつくのかどうか。
ひちわゆかさんの作品はほぼ網羅していますが、他の作家さんはちらほらしか読んでいないのでほとんど勘です。
なんか伏せてあると、勝手に予想したくなりませんか?
って、誰も正解発表とかはしてくれないでしょうけれど。


以下ネタバレ妄想注意!



内容は単純。
昔々、神々を欺くという大罪を犯した恋人同士が、何度転生しても悲恋に終わる。
そしてそれを見守り続ける人物が1人。

冒頭は現代が舞台なのですが、そこから一気にお話は古代エジプトへ。
ヒッタイトとかがまだある時代まで遡ります。
ちなみに冒頭を書いてたのはひちわゆかさんだと思う……。
あのオヤジキャラとやんちゃ少年は彼女な気がします、なんとなく。

悲恋の大元になるエジプトのお話は、王子×美形神官。
王族にしては純粋に過ぎた詰めの甘い王子と、健気で一途な美形神官の組み合わせはなかなか良い感じでした。
でも王子様……あんた、理想ばっか追いかけて現実を見ないからあんなことになったんだよ。もうちょっと地に足のついた考え方して真面目に権謀術数をめぐらしていれば、うっかり王殺しなんかせずに済んだでしょうに。
志は立派でも実現させられなかったら意味がないんだよー!
と読みながら突っ込んでしまいました。
受はめっちゃ好みなんですが、攻たるもの、もうちょっと現実を直視して頼りがいのある男であって欲しかったです。
これは和泉桂さん、かな?


第2回は古代中国が舞台。
輪廻転生したエジプトの彼らはそれぞれ官吏と金細工師になっておりました。
つーかこいつら、前世から性格変わりすぎだ!
官吏×金細工師で、攻受こそ変わってないものの、エジプトで健気一途受だったのが、卑屈だけどそれなりに強かになり、攻は弱気な大型犬に!
出世の為にカラダを差し出す金細工師と、そうと知りつつやっぱり愛しいと思って抱いてしまう官吏攻。
で、金細工師が愛に気付いた時にはもう平和で順風満帆な生活とはさよならしています。
最後は金細工師が頭打って死亡
いやいや。
死にネタタブーなこの業界で良くもまぁこれだけ景気よく殺すこと殺すこと。
生まれ変わり決定の設定ならええんかい!
私は良いけど。
これは岩本薫さん、かな……。

さて、これから2冊目を読みます。
新書2段打ちなんで読み応えたっぷりです。
やっぱり新書2段は良いわー。
縦の文字数が個人的にちょうど良くて読みやすいし、見開きに納まる文字量が多いからページめくるまでの時間がちょっと長いし。

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