先日、母は思い出したように切りだしました。

「なぁ、冬布団、どこにしまうつもりなん?」

ひくっ、と、妹の頬が引きつります。
静かな母の声が一番危険だと、長年の付き合いで悟りきっているのです。

妹「え、ええと、ええと……」


母「ホモに埋もれて場所ないんやけど

横で聞いてた私の前にも燦然と輝くレッドカード表示
やばい、これはヤバイよ?


母は本気です。


そう。
妹のホモ御殿は、シーズンごとの家族の布団を収納する押入に構築されているのです。 毎年のように、整理分類ドナドナの3連コンボで乗り切ってきたホモ御殿ですが、後先考えずに買いまくる妹のボーイズラブ関連書籍の数は、すでに人の手に負える範囲を遙かに超えていたのです。


母「もうこの際、まとめて売ってしまえば?」

妹「……」

母「スカッとすんで

私(スカッとするのは押入のスペースと貴女だけです母上っ!)

妹「弟の部屋の押入とか……まだいけるんちゃう?」

弟「いや、もうあふれそうやし」

妹「詰め込んだらいけるんちゃう」

母「あんたの部屋のホモ売り飛ばす方が早いし確実やろ」

妹「姉さんの部屋、」

私「ホモタワーは満員御礼です(すまん、他人のホモより自分のホモ……)」

妹「…………………………………………………………」


妹、敗北退場。
そしてその日の夜。

妹「あーあぁ。どーしよ。てゆーか私、なに考えてこんなに買ったん」

私「そらおまえ、なんも考えてなかったんやろ」

妹「私のボーイズラブが……布団に負けた

私「冬にホモがなくても寒くないけど布団がなかったら困るやろ」

妹「萌のない冬は心が寒い……凹」

私「まぁ、せいぜいい厳しく選別するんやね。家庭の平和の為に」

妹「うう~、うううううううううううー……うう。






  もーイヤ……まとめて全部売ろかな……」




私「いやなにそのALL or NOTHING思考

妹「だって……だってあそこから選ぶとかありえんし……」

私「ま、まぁなぁ」

妹「全部売ったら諦めもつく、かなぁ」

私「未練タラタラやん。でもま、なんとかせなあかんのは確実やしな。

  解体する時は写真撮りに行くから呼んでや」


ということで妹が本気で踏ん切りをつけたら数年に渡って構築されたホモ御殿は解体されます。どーせまたすぐ溜まっていくとは思うんですけど。

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