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赤と黒赤と黒
佳嶋

宙出版 2007-03-28
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ボーイズラブ・レビュー


先生、F&Bの新刊まだですか……って書こうと思ってたら、10巻発売情報をゲットしてしまいました。
6月ですよー、わーい!
間空きすぎです。

さて、この「赤と黒」は、復刻本らしいです。
1996年の作品だというのだから、もう10年以上前のものになります。

でもですね、すっごく良かったのです。

まず表紙が素晴らしい。
抑えめの色遣いでちょっとゴシックっぽくてぱっと見ジャンルが分かりません。
が、帯を見てみると……。
ちょっとざらつき感のある黒い紙に、黒っぽい金字でひっそりとボーイズラブを主張しています。
この慎ましさがとってもステキです。

では、カズキを……賭けないか?
20世紀初頭、ヨーロッパ。賭けるのはその身体
美貌の亡命大公×日本人留学生

以下ネタバレ妄想注意!


もう、タイトルが赤と黒で、表紙の男二人は夜会服で、身体を賭けるとか言ってるんですよ。

きっと美貌の大公がもの慣れない日本人留学生を賭で借金まみれにして、賭けるものがないなら身体で払ってもらおうか、とかいって部屋に連れ込んで、拒否った留学生に、
「しかし、君は負けて負債をその身体で支払うと言っただろう」
とかなんとか言っちゃって。真面目な留学生はそのまま美味しく頂かれて、でもいつの間にか傲慢な王子様を好きになっちゃってハッピーエンド!!


……帯を見た瞬間、私の脳内はこんなストーリーをはじき出しました。
そして読んだら、大筋はもうまさにそんな感じでちょっと笑えました。

賭を盾に晴れて日本人留学生の和樹を美味しく頂いたあとの大公の言い訳は、なんかもうホントに言い訳がましくて面白かったです。

ときには肉体の反応から目覚める恋もある。それまでなんとも思っていなかった相手にキスをされた途端、急にその相手を意識してしまうようになることだってあるはずだ)

ボーイズラブでの「肉体の反応から目覚める恋」率の高さときたら、「時には」どころの騒ぎじゃないと思うのですが……。
そもそも、キスされた途端意識するっていうけど、キスされて無反応な人間の方が少ないよたぶん!


で、この作品の何が好きだったかというと。
イリヤ(大公)が和樹に惚れた理由が素敵だったのです。
このジャンルに氾濫している、

「男だから好きになったんじゃない、お前だから好きになったんだ」

という、勘違い、じゃなくて思い込み……というか運命の恋

いやだからなんでだよ。
と、私はよく突っ込んでます。
普通はです。ちょっと可愛いからとか、頑張りやさんだからとか、笑顔から目が離せないとか、泣き顔にくらっと来たとか、そんな些細なことでノーマルの男が男に惚れるなんて早々あるもんじゃないです

なんだかんだ言って夢を見たい私は、「何でこの男なんだろう」「他の男とこの男の違いって何だ」という理由にこだわりがあります。まぁ、あるんだと思います。毎回そこに萌えてるわけではないので断言もできませんが。

イリヤは色覚異常です。
色を判別できません。青い空の「青」を知らないし夕焼けも分かりません。
そんなモノクロ世界の中で、なぜか和樹の眼の色だけは見分けられる気がしたのです。
白黒以外で初めて知った「色」。
イリヤは他の色を知らないので、その新しい色を「何色だ」と人に説明することはできません。それでも、彼が自分の世界に飛びこんできた「色」にどうしようもなく惹かれる様にはドキドキしました。

自分にしか見えない色って、なんかロマンチックじゃん! と思ったのです。


オンリーワンの理由って、やっぱ大事だよなーと思わせてくれた作品でした。

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