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月の砂漠を越えて月の砂漠を越えて
夜月 桔梗 成田 優季

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ボーイズラブ・レビュー


忘れてませんよ……アラブ祭り
ただちょっと……あまりにもあんまりなアラブを読んでショックでそのまましばらく放置してしまっただけですハイ。

なんつーかここまで人間の言葉が通じない傲岸不遜な攻は久々だった気が。
行動自体は、普通のアラブモノだったんですけどねー。


以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。

浜田真事は、極上の癒しを提供するリフレクソロジストだ。リフレ技術を磨くためにイギリスに留学し、学業の傍らで世界中のセレブが集まる超高級サロン【Shan‐dia】でアルバイトをしていた。ある日、指名されて担当した砂漠のエイジャス国・エディーン王子に気に入られ、彼の王宮に連れ去られる。美しく尊大な王子は、真事を神からの贈り物『花嫁』として褒めたうえ、熱く淫らに組み敷いてしまう。気持ちでは反発してしまう真事だったが、王子の甘い囁きに心も体も癒されていって…砂漠の国の王子様と情熱ロマンチック・ラブ。


筋書きに目新しさはありません。
アラブの王道をひたすら突っ走るアラブモノです。


当たり前のように展開される拉致監禁強姦の犯罪三連コンボにも、いい加減慣れました。

ムスリムのはずの王子様が、受が男性経験初だったことをアッラーに感謝しはじめることも、まぁいいです、もう今更です。

いい歳した男をつかまえて「我が花嫁」とか鼻の下のばしてても、もう勝手にしてくれって感じです。


でもなんて言うんでしょうか……。
とりあえずこの王子様は言葉による人間同士のコミュニケーションを学び直した方が良いと思う。

拉致って来た男(受)が激怒しても、この王子様はたぶん心底、なんで相手が怒っているのか理解できてません。
ちょっとこのやりとりをご覧下さい。


「だから、なぜおれを眠らせてこんな遠いところまで連れてきたかということだよ!」

「なぜ、と問うたか? では、教えよう。おまえは俺に与えられた贈り物だ。だから我が国へ連れ帰った。神が真事をお与え下さったのだ

……どう考えてもイスラム教の神様が男に男の恋人を与えるとは思えないのですが、この王子様はまったく気にしていません。
要は気に入ったから連れて帰ってきた、文句あるのかコラ。
ということでしょう。
こんな理屈じゃ、今どき幼稚園児だって納得しません。
もちろん真事も納得しませんでした。

「そ、んなことあり得ない。おれはこの国の人間じゃないし神様なんて言われたって…関係ない」

では、俺が決めた。真事は俺のものだ」

「おれはものじゃない」

「いや、真事はもう俺のものだ

「冗談じゃない!」

まったくです。なんでしょうか、この噛み合わない会話は?
しかも、怒り心頭で「バカ野郎!」と日本語でなじった真事に、王子様は言い放ちます。


「俺に分からぬ言葉で話すな」


……こっちの台詞ですよそれは
とにかく終始、この調子です。
可哀想な真事くんは、わけも分からないまま砂漠の国に連れてこられ、蒸れて危険だからと眠っているうちに勝手に下の毛を綺麗に剃られ、外にも出してもらえず、肌にはこれまた無断で墨で模様を描かれ、もう何に怒っていいのか分かりません。
しかもこれだけのことをやらかしておいて、傲然と王子様は言いました。

真事が何をそんなに怒っているのか分からないが、そろそろ機嫌を直せ

こいつには脳みそがないに違いないと確信した次第です。


さらには、眠り込んだ真事を美味しく頂いて最低呼ばわりされると、あっさり開き直ってしまいました。

「我慢しようとはしてみたが、真事があまりにも妖艶な寝姿をしているのがいけない


どんだけ脆い理性だよオイ。
こんな都合の良い責任転嫁、認められるわけがありません。


しかし、あら不思議……夜毎抱かれているうちに、いやよいやよもなんとやらで、なぜか真事はこのダメ王子のことが好きになっていました。


ありえんだろ、これはさすがに。


なんつーか、新條○ゆの漫画を笑っていられません。
もう、慎ましく真事のコトを口説いていた金髪の青年が哀れでなりません。
結局、やったもん勝ちなのかと真事を問い詰めてやりたい。

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