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邪道 比翼連理 上邪道 比翼連理 上
川原 つばさ 沖 麻実也

講談社 2006-12-02
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ボーイズラブ・レビュー


既刊の感想はこちら。

ええ、ええ……。
なんとなくそうなんじゃないかなとは思っておりましたよ……。
そーですよね……新書二段打ちで2冊だったのですものね……。
いくら前巻でちょっと比翼連理の一部を消化したとはいえ、加筆修正書き下ろしてんこ盛りのこの状況で、上下巻2冊で納まる可能性が低いことくらい、私のトリ頭でも予測できて然るべきですよね……。

でも言いたいので恨み節、いきます……。
思えば小説において「上」という単語に良い思い出があったためしがないのです。
某シリーズの時は、作者が後書きで「○○は次巻で完結します」と高らかに宣言し、一抹の寂しさと結末を見届けられる安心感でなんとも複雑な気持ちで次巻を待ちました。
そして数ヶ月後、発売された新刊には、最終巻にふさわしいタイトルが燦然と輝き……そのタイトルの下には「上」の文字が。
ねぇ上ってなにかな? と疑問符が脳内を乱舞し、読み始める前に軽く現実逃避をしたものです。

上下巻です。という触れ込みだったはずが。
上巻の次に出たタイトルの下には「中」の文字が……。
ううっ……そしてまた、歴史はくれ返されて……以下略。


たくさん読めるのは純粋に嬉しい……分量優先でテキトーに纏められるくらいなら、冊数が増えた方が良い、それは紛れもない本音です。
でもだがしかし……待つのが辛いんですよね……好きなシリーズであればあるほど。


で、今回の新刊、比翼連理・上。
……比翼連理・中に続くそうです。
1部だけで9冊ですよ~。

(Sさん、まだこのシリーズ読んでますか~? 
……つーかこのブログ見てくれてますか。
なんかそろそろ生で熱く語りたいんですが)


以下ネタバレ妄想注意!


第一部、怒濤のクライマックスへ!

怒濤のというわりに幸せそうな表紙にくらくらですが……内容は文字通り怒濤です。
柢王は桂花を置いて単身魔界に渡るし、桂花は精神状況が安定しないまま天界に残り、アシュレイは共生は終わったけど、そもそも天界自体がヤバイ敵に狙われてボロボロだし、色々大変なのです。

だいたいです。
ティアなんか、いくら天界で一番偉い人とはいえ、実年齢はたかだか十七、八ですよ。
私より年下なんですよ恐ろしいことにっ!
現代なら高校生くらいの年齢です。
受験勉強に忙殺されるか、バイト三昧して稼いだ金で遊びほうけるか、そもそも働かず親のすねをかじって春を謳歌するか……というお年頃。
責任も自覚もまだまだ備わりきっていない青い時代なんですよ。
そんな少年から青年へ――くらいの男をつかまえて、しっかり結界張って世界を守れだの、人間を導いて光を与えろだの、海千山千の王族と駆け引きして天界のパワーバランスを整えろだの……何させはりますのん
という感じです、よく考えてみると。
十六あたりで元服して身体は大人でも、普通なら社会的信用はまだまだ、という時期のはずなのに、なんかティアの背負ってるものは重すぎるなぁと、今回は流石に思いました。
それなのに。
それなのにっ!!

しっかり支えにならなければならないはずの、親代わりの閻魔大王!
アンタだアンタっ!
血は繋がってなくても父親なんでしょ!
父上とか呼ばれてんでしょ!
息子相手に血迷って欲情してんじゃないですよ!
あげく耄碌して良いように弄ばれて息子を危険にさらし、そのことにすら気づけずに、なんとこの男は!!

敵(冥界教主)に与えられた息子そっくりのダッチワイフ相手に腰振りながら、最愛の息子を危険に晒す情報を垂れ流してんですよっ!!!!

万死に値するわ。
この色ボケ大馬鹿者のせいで天界はえらいことになってます。
しかもそれがぜーんぶ、ティアの責任にされそうな勢いです。

新書時代は、このオッサンも色々大変なのよ、と怒りの前に哀れみを覚えていたのですが、ちょっとなー。ダッチワイフ抱えてナニしてるのを見せられたらもう……これ以上ティアに迷惑掛ける前に早く死ねばいいのに。
と、血も涙もないことしか考えられなくなってました。
こんなのに生前の罪を裁かれる人間こそいい迷惑です。
(自分が死んだとき霊界で面談する閻魔が――強面のヒゲオヤジが美青年の抱き人形抱えてやに下がってるなんてことがあるなら……人間界で地縛霊にでもなった方がはるかにマシです)

もちろん一番、腹立つというか許せないのは黒幕の冥界教主なのですが。
まだ悪役として色々目指すものがあって、そこそこ格好いいので、それなりに見れます。
普通に大嫌いですけど。
(そしてこれ以降の巻ですること考えると、拷問全集片手に「楽には死なせてやらないよ……」と呟いちゃいそうですけど!)
でも今回の閻魔の駄目っぷりはそれ以上に凄まじかったです……。

アシュレイは、天界を襲った魔族との戦いで、恐らく自分の中に流れていたのであろう魔族の血が覚醒してしまいます。……水中で息できるわ手足に鰭が生えるわで、もう大変です。
桂花は、柢王を追って魔界へ。
そして冥界教主に目をつけられてしまいます。

ここで、待て次巻。
えええええええええええええええ。
年末に読む邪道の最後がこれですよ……。
つーことはだ。
この先2冊は、もうこんなノリで感想は書けないほどヘヴィーな天界しか残ってないんですよっ!

絆とか信頼とか愛とか仲間とか運命とか、なんか並べるとえらいくっさい言葉が、ずーんと響いてくるんです。ううっ。
長い人生(彼らの寿命は人間界単位で2万年とかです、ははは……)、茨道だろうけど、幸せだと思える時間が少しでも長いと良いね、と思いつつ読んでます。


あと、書き下ろしの「夜毎之夢」。



柢王受とかありえんっ!!



思わず本閉じそうになりましたよ。
イラスト見て、組み敷かれてるのが柢王だと認識した瞬間。


ええとですね……コホン。
ボーイズラブ界には受攻両刀の法則がございまして。
大別して男は、総攻か総受かリバOKかの3種類に分類されます。
たとえばティア・桂花なんかはリバOK(相手・その時のノリと勢いによって受攻どちらにもなれる)タイプです。アシュレイは総受です。
そして。
柢王は総攻なんです私の中では~!!
これは剣心総受と同じくらい揺るがないMY脳内設定でして。
ちょっと北申が嫌いになりかけました。
寸止めで本当に良かった……。
親父は好きなんです。

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