ブログネタ
ボーイズラブ に参加中!
忘れられない同人誌があります。
久々に殿堂本棚を整理していたら表紙が目について、ついつい読み返してしまい、なんか気付いたら1日が終わってました。

片付けはじめる前より部屋が混沌としているのは、きっと目の錯覚です。


昔々。
腐に目覚めてそれほど経っていない頃、まだボーイズラブなどと言う言葉も定着していなかったような時代のこと。
それまでは私が誰かをこの世界に引きずり込むことがほとんどだったわけですが、このジャンルを皮切りに萌の逆輸入が時折起こるようになっておりました。

そのジャンルとは、

(以下、有○川○栖先生の作品ジャンル関連の同人誌話題ですのでご注意を)



有栖川有栖。
火村×アリス。
通称、火アリ


探偵小説の、ホームズとワトソンのような(?)関係の二人のカップリング。
友人がはまったんですねぇ、これに。
怒濤のような勢いでのめり込んでいく彼女たちを、私はぽかんとしつつ見守っていたように思います。(当時、私はるろ剣しか見てなかったので)

彼女たちは順当に原作を読破していき、そのままの勢いで同人誌に突入。
破竹の勢いで腐海へとその身を沈めていきました。
なんというか、背中を押したのは第3者でも、その垂直急降下ぶりを見るに、生まれつきの素質があったとしか思えないあっぱれな腐れっぷりでございました。
最近、会ってないですが、みんなもう足を洗っちゃったのかなー。

で、いつの間にか私も布教されていたのですね。

「これいいから!」

「絶対泣けるから!!!」

「むしろ原作よりいけてるから!!!!」

……原作よりってあんた、それはどうなの。
と思いつつ、そこまで言われたら興味湧きますよね。
私は湧きました。
当時、サイトを持っておられたそのサークルさんのURLと、わざわざオフラインでも読めるようにフロッピーに保存された小説データをセットで貸してくれた友人の熱意と友情に乾杯。

そのデータを学校のPCルームで開いて、教師専用のプリンタで堂々と印刷した私も私ですが……。まぁあの頃はマイパソなど夢のまた夢でしたし、PCルームでせっせと放課後に雑用をこなしていたぶんのお駄賃と言うことで。理解のある管理人の先生も黙認して下さったことですし、良しとします。
(ゲーマーでパソコンオタクだったこのPC管理人の先生は、休日に学校の壁一面のスクリーン設備でFFシリーズをプレイしていた強者です。生物の先生で、私たちは遺伝の仕組みを、チョコボの交配を例に学びました)


で、その火アリ同人を読んだんですが。
いやー、すごかったんですよ。
切ないは哀しいわ読ませる読ませる……。
落涙しかけました。
使われていたトリック(と言っていいのかは分かりませんが)がまた結構いい感じで効いていて。
最後のどんでん返しで、本気で泣きかけました。
その時々の心理状態によっては本当に泣ける内容だったと思います。

本気で哀しい話でした。


その後。
原作だという新書を手に入れて2冊ほど読みました。
国旗シリーズだったかな……?
既に手元にないので定ではないですが、おそらくロシア紅茶の謎と、ブラジルの何とかという本だったと思います。


あれから数年。
原作の内容はきれいさっぱり忘れて、以降、読んでいません(肌に合わなかったようです)が、二次創作の同人誌の内容は鮮明に覚えているし、パソコンには未だに当時、友人のフロッピーからコピーさせてもらった小説データが残っていますし、そのデータを加筆修正した同人誌は殿堂本棚に大事に収まっています。



私が初めて、自分のお金で買った同人誌です。

有栖川詰所さんの
『Real Cross Reality』

もう活動しておられないのでしょうね……。 もしどこかで何らかの創作活動をされているなら、ぜひ読ませて頂きたいなぁと思います。

    ↓WEB拍手です↓
   web拍手