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愛に生きたいだけなのさ~BL探偵~愛に生きたいだけなのさ~BL探偵~
真山 ジュン

コアマガジン 2006-09-02
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ボーイズラブ・レビュー(コミック)


とりあえず副題に突っ込ませて頂きたい。

何ですか。


BL探偵って?


しかも帯のアオリが、

「職業・探偵 ただいま愛を調査中」

です。


そうか、男同士の痴情のもつれ専門の探偵か。
と思いました。
新宿二丁目に事務所を構えていて、男が男にストーカーされたとか、男の恋人が男と浮気したとか、そんな問題ばっかりが持ち込まれる探偵事務所。

いいなぁ、転職しようかしら


以下ネタバレ妄想注意!


紹介文です。

新宿二丁目で探偵事務所を開業している康家と善幸。お金も仕事もないが、その日暮らしのお気楽な日々を送っていた2人。しかし、とあることがきっかけで、無二の相棒と思っていた善幸がいきなり辞めると言いだして!? 最強凸凹コンビのラブライフ!


ええと、まずはこれだけ。
BL探偵とは、Beauty and Lovelyの略なんだそーです。
何のこじつけだよ、ええ?

しかも冒頭で解決にかかっていた事件は、エロ親父に脅されてあれこれされていた男子高校生の依頼です。思いっきり美人受青年がおとり捜査やってました。
もう狙ってたとしか思えません。
Boys Love探偵という読者の勘違いを。
(銀行もBL信用金庫だったし)


で、内容のお話です。
親に捨てられて、子供のできない夫婦に引き取られたのは良いが、何の間違いでかその夫婦に実子が生まれてしまい、家庭内に自分の居場所を失ってしまった受青年(美人)。
「良い成績を取る子供」という存在価値にしがみついてエリートが移動まっしぐら、T大卒で大蔵省にトップ入省していた受青年。
張り詰めすぎてどっかの配線が切れたか狂ったか、得体の知れない探偵事務所にスカウトされてあっさり大蔵省を退職して転職してしまいます。
フツー、大の大人が自分の居場所欲しさに大蔵官僚なんつーおいしい職を捨てるか!?
そりゃ、義父母も罵りたくなるわ。というか卒倒するわ。


そんなわけで2人で経営されているこの探偵事務所。
探偵とは思えないしょぼい仕事の数々をこなしながら何とか食いつないでおります。
迷子のペット探しとか猫のシャンプーとか。
いくら自分で選んだ道とは言え、元が大蔵省ならこの落差に愚痴りたくもなるわな。


しかも攻がまた良い具合にヘタレです。
読んでてびっくりしたんですが7年の片思いです。
テキトーなちょっかいはかけるくせに、7年も本気で口説かずのらりくらりと過ごしてきたんです。
会ったその日にベッドイン、心より身体が先、好きだよ愛してるだから良いよねやっちゃって……なんて人々が大量に生息しているこのボーイズラブ界において、7年も冗談交じりのセクハラだけでやってきたこのヘタレ男はある意味大したものです。
しかも、ようやく起こした行動が、離れていきそうな相棒に焦ってゴー○ン
もう終わってますね。
愛想尽かされても文句言えません。
しかもやられてしまった受青年曰く、

「前戯もなしにいきなり突っ込むか!? 
 普段どういうセックスしてんだよ!!」


うわー、ド下手だったのね……。救いがないですね……。

と言うか素朴な疑問。
男とするのが初めてで、その初体験で前戯もなしに突っ込まれて――って、あんた。

よく入ったなオイ


あとは、明らかに捨て駒設定で登場させられた受青年のお見合い相手のお嬢さんが可哀想でした。


全体的に切ない感じなのに、ギャグと突っ込みどころが満載でお得な1冊でございました。いやー、笑わせていただきました。
しかも一応ちゃんと切なかったし!
そして絵が好みでした。

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