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    WORKDAY WARRIORS / 全巻(御木宏美)

    2006年02月26日 clip!

     
    WORKDAY WARRIORS 6・上
    WORKDAY WARRIORS 6・上
    御木 宏美 西村 しゅうこ

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    ボーイズラブ・レビュー


    あれこれ忙しいはずなのに合間をぬって全巻買いそろえ、一気に読み切りました。
    というか読まされたというか。

    これ、オフィスラブ系のボーイズラブ小説としてはトップクラスの出来なんじゃないかと個人的には思います。

    企業戦士としての男の側面が上手く恋愛面にも働いているので、仕事の場面もBL系には珍しく仕事内容(通販事業の総括みたいなの。企画して販売戦略立ててカタログ作って商品を仕入れて在庫管理して……というような感じ)が詳しく書き込まれているにもかかわらずさらっと読めます。
    カップリングは王道とも言うべき上司×部下。

    あー、ごちそうさまでした!

    以下ネタバレ妄想注意!






    各巻、微妙にツッコみたいなぁという箇所はいくつかあったんですが、全体を通して読み終えたら、細々つつく気は失せていました。内容が面白かったので、結局振り返ってみるとたいしたことじゃなかったような気にさせられたのです。

    この作品ですげーなぁと思ったところがいくつかあったので、それを今回は書いておこうと思います。

    まず、女性キャラの扱い。
    前も書いたのですが、だいたいボーイズラブ系の作品に出てくる好感度の高い女性というのは、主にBLカップルに寛容であり、良き理解者である、もしくは雨降って地固まる方式に則って、最終的にはBLカップルの愛情を確かめる試金石になるという役割を振られる傾向にあります。
    従って、普通に考えるとあり得ないくらい良い人だったり、冷静に見るとかなり可哀想な役柄を振られることが多いのです。
    しかし。
    この作品の女性キャラは、なんというか、まともなんです……。
    ちゃんと男に混じって自己主張しつつ働き、男と恋愛し、仕事と結婚・育児の狭間で揺れ動き、足掻きながら自分の道を探している女性がでてきます。
    存在感が半端ないのに、作中に出張ってきても鼻につきません。
    さらに、受青年に一途に恋する女性も出てきます。
    この子はちょっと良い人過ぎるきらいがありますが、それでも邪険に扱われることなく大事に書いてもらっている感じがして好きでした。
    (でもホモになっちゃった上司を想い続けて一生結婚しないと言ってしまうのはどうかと思いますが
    BLの枠内で女性キャラを書くのがすごく上手いなーと思ったのでした。


    そして、恋愛メインになるはずのボーイズラブにおいてここまで彼らの仕事内容に言及したこと。割と芸が細かくて、各巻に職業や会社の説明が書いてあるのですが、よくよく読み比べると、前巻より数字が伸びていたりするのですよね。
    MD(マーチャンダイザー)なんつーよくわからん仕事の主人公二人なのですが、それでも読者がだいたいこんなコトしているんだなーと把握できるだけの細かい描写があるので、仕事風景がちゃんと頭に浮かんで楽しいのです。

    この作品は、企業戦士としての主人公の成長と恋愛の二本柱のバランスをうまく取れたから面白く仕上がったんだと思います。
    最後がちょっと半端に終わったように感じたのは、仕事面での主人公の成長が尻切れトンボだったからです。でもそれだけ仕事面での彼らが気になるというのは、そちら方面について書き込みが多くあったからなのです。もうちょっと切りよく仕事の方も決着をつけて欲しかった気もしますが、それでもかなりの満足感がありました。

    比較対象の内容がうろ覚えなので断言するのもどうかと思うのですが、彼女のもうひとつの代表作、こいきな男らシリーズより、このシリーズの方がずっと面白い気がします。


    でもひとつだけ突っ込んでおきます。


    攻男・剛士よ。
    浮気したくせに態度でかすぎだおまえ!







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    この記事へのコメント
    初めまして。
    私もWORKDAY WARRIORS、読みましたよ。
    一巻を手にとって読んだら直ぐにハマってしまいましたんで^^
    女性キャラが凄い、と書かれてましたがまさにその通りだと思います。
    今まで読んできたBL本って大抵、作家さん自信があまり良い扱い方をされない女性が多かったのでとても楽しめて読めましたし、あまり良い作品に巡りあってないから思うかもしれないのですが周りがホモだらけじゃなくてよかったです。(苦笑
    ただ、私も終わり方が半端なような気がします。
    確か担当とあまり意見が合わなくて打ち切り、ということを前に小耳に挟みました。そのせいでこんな終わり方になったのならせめてもう少し続いて欲しかったです。

    乱文で失礼しましたー。
    Posted by 椎名 at 2006年02月28日 18:40
    >椎名さん
    女性キャラの扱いはかなり特殊だったと思います。
    良い意味で。

    もうちょっと切りよく終わってくれると嬉しかったのですが。
    贅沢というものなのかもしれません。
    担当さんと意見が食い違うと、たぶん作家さんも担当さんも色々辛いでしょうね……。
    いつか番外編とかで出ると嬉しいです。
    Posted by アキミ at 2006年03月01日 21:32
    初めまして。
    少し遅いのですが、今日偶然に見つけ、「WW」をこんなにもおもしろいと講評されている方を初めて見つけたので感動しています。

    御木先生との出会いは「こいきな男ら」が先だったのですが、「WW」を読んで、さらに御木先生のファンになりました。
    あれほど何度も読み返したBL本はありません。

    他の出版社の作品は、この2作品のように生き方や仕事をしっかり描き切れていないものが多く、御木先生の本領が発揮されていないようでとても残念です。
    だからなのか、「BL小説批評」と看板を掲げながら御木先生のお名前のないサイトが多くて悲しいです。

    ほかにも数多くの講評もありますね。
    これからじっくりと拝読させていただきます。
    長文、失礼をいたしました。
    Posted by さな at 2006年03月15日 16:56
    >さなさん
    こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m
    このシリーズはかなり気にいりました。
    この作品の他は、弁護士さんのお話が1作と、
    あとこいきな〜を途中までしか読んでいないのですが……。
    他のレーベルではまた雰囲気が違うのですね。
    そのレーベルの方針とか、きっと色々あるんだと思います。

    好き勝手に感想を書いているので、
    また時間のある時にでも見てみて下さいませ。
    Posted by アキミ at 2006年03月16日 21:27