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高坂 結城

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ボーイズラブ・レビュー


社会人×高校生(優等生)
いやあっさりしたボーイズラブでございました。

恋愛もあっさり、ライバルもあっさり片付くあっさり尽くし。

玉子にヒラメにタコ、イカ……そしてガリ、お茶、という感じでしょうか。
玉子もヒラメも大好きですけど、それを楽しみつつ私はメインを待ってたんですよ。
トロも欲しかったなと、最近、将太の寿司を読み返している私は思うのでした。
寿司が食べたくなりますよねあの漫画。

しかし、私が愕然とさせられたのはそう言うところではなく。
(むしろ内容はそこそこ楽しめました)


以下ネタバレ妄想注意!





紹介文です。


親の期待に応えるため、つい優等生を演じてしまう高校生の朋之。朋之は、偶然知り合った将の自由な雰囲気に惹かれる。自分で会社をおこし、好きな道を歩んでいるという将。多忙な仕事の合間をぬって、将はなぜか頻繁に会いに来るように…。ある日、疲れた朋之を心配した将に、強引に海へと連れ出される。「朋之は朋之のままでいいんだ」そう呟いた将が、突然キスしてきて。


ひねてない一樹さんだ……とちょっと思ってしまったのは置いといて。
学園モノというか、ごくフツーの高校生を主人公にした場合のメリットとして、
うんうん、自分もこうやって悩んだことあったよ!」
という読者の共感が非常に得やすいというのが挙げられると思います。

特に今回の場合、受少年・朋之は、親のために勉強して良い成績を取ることに疑問を感じ始め、親の期待が重荷になっている状態です。
おまえのためなんだから。
という親の言葉がひたすら苦痛になる、というのは、けっこう経験者は多いんじゃないでしょうか。


で、私も読み進めながら、うんうん、そーだよな、うっとしいこともあるよな、でも高校生って、反抗することもみっともなく感じはじめちゃう年頃なんだよな、と彼に共感している……と思っていたのですが。
なんかどうも違うっぽい

なにしろスッスと読み進んでます。
いちいち自分の脳内反応なんか気にしません。
しかしはたと気付いたのです。
私、朋之に感情移入とかまったくやってないよ……。
むしろ見守る側の攻青年・将の視点で話追いかけてるよ……。


うんうん、そーだよな、うっとしいこともあるよな、でも高校生って、反抗することもみっともなく感じはじめちゃう年頃なんだよな、たまには息抜きも大事なんだぜ、俺が付き合ってやっから、学校サボってちっと肩の力抜いてみ。気分転換したらまた変わるさ……。

攻と一緒に少年を励ましてる私。
ははは、年は取りたくないもんだ

でもさぼらせる時はちゃんと裏工作までしてあげましょうね、将。
欠席連絡入れないと絶対に家に学校から電話かかってくるんだから。
そして親に慌てられた教師も、やっちまったーという気分になるわけです。
(塾でも結構あります、生徒が勝手にさぼって家に電話入れると)
たまにはさぼることも大事だなと言うのは分かるので、さぼらせた事は別に良いと思うんですけどね……私も生徒さぼらせて飯おごったこととかありますしね……でも大人として裏工作とごまかし方はしっかり伝授してあげないと。

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