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4086005182王子の帰還―リアランの竜騎士と少年王
花衣 沙久羅

集英社 2004-11-29
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ボーイズラブ・レビュー


コバルトボーイズラブ、あと数冊で読み終わります。
リアランの竜騎士と少年王は、コバルトらしいファンタジーでした。
主要人物は全員美形で固められております。
竜に変身する騎士という素敵な設定はものすごくそそられます。

軽い感じのファンタジーだったので、まぁ1冊読めば満足するかな、と気楽に読み進めていたのですが、最後のページを読んで固まりました。
こんなとこで終わられてファンタジー好きの私がここで読むの止められるわけがない!
くぅ、商売上手め! と思いつつ、続きを注文し、既刊は全部読んでしまいました。
今のところ5冊ですが、発行ペースがすごく速いですね、この作家さん。

以下既刊全冊ネタバレ妄想注意!





紹介文です。


王子様…? 竜伝説…? そしてキスキスキス! 学校生活を謳歌するカリスマ高校生、和田夏紀。しかしある朝教室の扉を開けるとそこは異世界。西暦999年のヨーロッパ、リアランという国の王子に転生していて…。


始まって数ページで突然異世界に飛ばされた主人公。
訳の分からない西洋世界で、訳も分からずキスされまくる主人公。
美形教育官に出会うなり欲情した後の処理をされたあげく淫乱呼ばわりされる主人公。

なんかかわいそう……。

しかも、言葉がまったく通じないのです。
唯一の例外が、教育官の男。
都合良く、なぜか言葉が分かる、と言うことにはならなくてちょっと同情しました。目の前の相手が何を喋っているのか分からない状況というのは、それだけで不安なものです。

ヨーロッパがモデルになっているようですが、情けないことに世界史に関してはカタカナの洪水と時間軸+場所軸に目を回して早々に白旗をあげてしまったので、モデルがあろうと無かろうと100%異世界のファンタジーと変わりありません。
設定がもうファンタジー要素満載なのもそう思わせる要因でしょう。

主人公がいきなり男からキスの嵐だったのは、実は彼がこの国の王子で、しかもこの国の竜騎士と呼ばれる人は王族の体液を媒介に竜に変身できるからなんです。(しかし触れるだけでも血が濃いからOKと言うことのハズが、何でキスなんでしょう。戦の前で騎士たちが猛ってたからですかね?)彼は戦場のまっただ中に放り込まれたんですね。いつも通り高校で授業を受けるつもりだった主人公はもう訳が分かりません。

しかし、訳が分からないなりに国に馴染もうとし、言葉や文化なんかを勉強する主人公は健気でえらいです。読み進めるにつれて明らかになっていくのですが、彼はどうやら本来この世界の人間らしいです。敵に狙われて何度も殺されかけたので、父親である王が王妃と、半分に分離させた主人公の魂を、竜王の力を借りて1000年未来の日本に飛ばしていたと言うのですから壮大な話です。

魂は元の鞘に収まったのになぜかリアランの記憶が戻らない主人公は、何度ももどかしい気持ちを味わうことになります。
そして1巻のラスト……彼の父親である国王暗殺の場面、主人公絶叫。
そこでEND、です。

やられたっ!!!
という感じでしょうか。
おかげで手元には既刊が全巻揃っております。


巻が進むにつれて、城が焼かれて追われる身になってしまったり、竜剣の封印の力を取り戻そうとか、封印がとかれてしまった竜王七部衆を封印し直して竜王と再契約だとか、死んだはずの王様が七部衆の1人に乗っ取られて暴れはじめたとか、主人公の受難は非道くなるばかり。
しかも宿命の恋人は竜王の気まぐれで男
どうも結ばれるのは困難な模様で、一度告白したものの振られております。
いちおう両想いなのですが、色々とファンタジーならではの問題が山積みなのです。

なんとか乗り越えて欲しいものです。


このシリーズ、もうちょっと渋めのイラストで、あと3割ほど登場人物のセリフが重厚になって、世界の作り込みが詳しければ嬉しいんだけどな。
と思ったのですが、たぶんそれをやったらコバルト文庫の域からはみ出てしまうんでしょうね……。(でも炎の蜃気楼とか流血女神伝があるから無問題な気もするのですが。やはり作者の意向なのかな)

さて、次の巻はいつ出るのかな。
なんかもう、続けて買う気になってしまいましたが。
やっぱりファンタジー、好きです。

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