4835213688眠る兎
木原 音瀬

ビブロス 2002-09
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ボーイズラブ・レビュー



結論から言いましょう。


木原音瀬さんをトラウマに抱えて、
二度と読まないなんて愚行を犯さずに済みました。




ええ。







もう大好き!







切なくって設定も好みのボーイズラブで、どーしようかと思いました


ちょっとあれだったのはですね。
個人的な理由で申し訳ないんですが、攻の名字が里見だったこと。
名字見た瞬間、白い巨塔を思い出してしまいまして。

ドラマ版の方ですが、あれ明らかに原作設定無視して、
腐女子方向に暴走していたと思うんですよ。

考え方の違うライバルのような存在だった里見先生と財前。
で、死にかけの財前に対して、
里見先生はおっしゃいます。

「君の不安を受けとめたいんだ」
「君を助けたいんだ」


しかも財前の死に際。
なぜか彼の妻が里見先生に気を遣って病室を出て行きます
オイ待て夫婦ちゃうかったんかい!
という健全なツッコミも虚しく、財前は里見先生に看取られるという。


その里見先生が脳裏をよぎったくらいですよ。



木原音瀬さん大好き。
あの1冊で永遠にバイバイしなかった私はえらい!
デビュー当時あれだけ書けてたんですね。
すごいなー。

ちゃんとボーイズラブで恋愛を書ける人だと感動しました。


以下ネタバレ妄想注意!






紹介文です。


ほんの冗談で書いた手紙をきっかけに、高校生の浩一は、
十も年上の男と付き合うことになってしまった。
男が名乗る名前も職業も偽りだと知っていたし、
他に好きな女の子もいたけれど、男があんまり純粋で──。 
たくさんの熱いリクエストが寄せられた待望のデビュー作が、ついにBBNに登場!




年下攻。
10歳差。
お互い嘘をつきながらはじまったつき合い。

いいですねー。
女の子が好きなノーマルだったはずなのに、
あまりに純粋な先生(受)に引かれていく浩一(攻)も良い感じだし、
先生もなかなか情熱的です。


つきあい始めてしばらくして、
実は付き合ってた相手が自分の勤める高校の生徒だと知って愕然とする先生。
もう終わりにしましょうと身を引きながらも、やっぱり浩一が好きなんですねー。

浩一の友人の計らいで、諍っている最中だった二人は、
音楽準備室に閉じこめられます。

その中で、浩一は「あいつ(閉じこめた友人)と付き合ってる」
などと大嘘を吐きます。
で、その後いろいろと言い合って、
浩一は先生を挑発します。

「言いたいことがあるなら、はっきり言えば?」

「俺を好きなのは知ってるよ。だから何なの? どうしたいわけ?
具体的に言ってよ」


そんな浩一に対して、先生は答えます。






「…あんな子供に、君を渡したくない」






なんともや。
なかなかどうして、たいした激情家じゃないですか先生!
自分が年上だって事をもの凄く気にしていたのにこの台詞です。

愛は強し。

で、そんなこと言われちゃった浩一はもちろん我慢できず、
その場で先生を押し倒してしまいます。


誰が可哀相って、浩一に気を遣ったあげく、
気付いたら男同士の痴話喧嘩のネタにされ、
そろそろ話も付いてるかと覗きに行った音楽準備室で、
友人と先生の濡れ場を目撃することになってしまった友人です。

友達思いの良い男なのに。
ちょっと哀れな役どころを仰せつかってしまった彼です。
アーメン。


でもホント、面白かったです。
ちゃんとハッピーエンドで、ストーリーもしっかりしてて、
かなりレベル高いです。
読めて良かった。

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