Don't Worry Mama 木原 音瀬 志水 ゆき by G-Tools |
ボーイズラブ・レビュー
まず、木原音瀬さんて、わたしずーっと、
キハラオトセって読んでたんですけど、
コノハラナリセって発音になるんですね……。
読めねぇよ。
この作家さんは、数多のボーイズラブ読みさんから、
話が痛い痛いと囁かれている人で、前から興味はあったんです。
で、今日本屋にひちわゆかさんの新刊を探しに行って、
お目当てのかわりにこの人の本を見つけたと。
(『今宵、雲の上のキッチンで』はなかった)
せっかく来たんだし。
イラストも、LOVE MODEの志水ゆきさんだし。
試しに買ってみよう。
と、木原音瀬さん初体験です。
……。
…………?
…………………………え。
読みはじめて、頬の筋肉が引きつりました。
口の端が痙攣してきました。
そして呆然。
別の意味で激痛でした。
何度かめげかけながら、
ダメだ俺。定価で買ったんだぞ?
850円+税だぞ?
最後まで読まないと金がもったいないじゃないか……。
と自分に言い聞かせて最後まで読みました。
面白くなかったとは言いません。
駄作だとも、もちろん言えません。
でもだがしかし、ううっ。
木原音瀬さんにかなりの実力があることは分かりました。
だからこそ最後まで読めたのかも知れませんが。
いやしかし、これは、どうよ?
アオリに、こうありました。
「ノベルズ化は不可能と言われたBL界屈指の話題作が奇跡の登場」
ファンの人ごめんなさい。
気持ちは分かりますけど、正直私は、
奇跡の無駄遣い
だと思いました……。
以下ネタバレ注意。
(この作品で妄想は無理っぽい)
とりあえず気を取り直して、紹介文いきます。
仕事で小さな無人島を訪れた裕一は、ちょっとした手違いから、
その島に取り残されてしまった!
迎えが来るまでここで生きていかなければならないのに、
たった一人の同行者・サイテー上司の今蔵は、
ふだん以上に役立たずでムカつく存在。
二人きりの生活の中、鉄壁の外面のよさを誇る裕一も、
次第に限界に達してきて!
ノベルズ化は不可能と言われたBL界屈指の話題作が奇跡の登場!!
書き下ろしはラブバースディ
言い訳ですけど、これだけ読んだって普通じゃん!
と思いますよ。
はじめ嫌いだったけど一緒にいるうちに好きになるパターンです。
典型的なボーイズラブだって思うじゃないですか。
私は聞いてませんよ、
受がデブだなんて!!!
ありえん……。
(書いたら売れないと踏んだ編集部の陰謀に違いない!!)
私は受・至上主義なんです。
受さえ好みなら、攻がハゲのビール腹中年親父だって、OKなんですよ。
なのになんで受が三重顎の130キロデブなんですか?
神様。あんまりです。
後から考えたら、確かにおかしいですよ。
表紙に攻らしき人物のイラストしかなくて、
珍しく買いやすい表紙だな、と思ってたんですが、
理由なく受が商売道具の顔、隠すわけないじゃん!!(←偏見)
ああ、しかもよくよく見ると、ド派手なタイトルロゴに隠された、
後ろから攻の腰に回されてる受の手の指。
心持ちもっちりしているような……。
あうー、サギだーっ!!!
誰か!
無人島で二人取り残されてデブ受くんによろめく攻に教えてやってくれ。
それは吊り橋効果なんだと!
あんたは状況にだまされてるんだ。
お願いだから三段腹だのボンレスハム並の太股だのを、
神秘的だとか芸術的だとか表現するのは止めてくれぇっ!
泣きそうでした、読んでる間中。
そしてその昔、おすもうJUNEを書いて引かれていた、
小説道場の投稿者を思い出しました。
「夢を見るんです。
あなたと土俵でまわしも着けずに相撲を取っている夢を……」
当時は爆笑してましたが、それどころじゃないです。
本来なら言及すべき、受の性格が改善されていったり、
必死でマザコンを卒業しようと頑張ったり、
コンプレックスを克服しようとしていく過程とか、
ほとんど頭に入ってきてくれませんでしたごめんなさい。
ああああっ。
私の中の木原さんイメージが音を立てて崩れていきました。
痛い話、切ない話、トラウマ……。
むしろ私がこの先、彼女にトラウマ抱えそうです。
※画像発見場所:【2ch】ニュー速VIPブログ
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アキミ
もう涙出てきました。作品も作家さんも存じあげませんがむしょうに立ち読みしたくなりました!…追伸:さっき漢字変換で[攻めあい]を[攻め愛]と変換してました。どうなってんだ〜!この辞書?