ボーイズラブ・レビュー

作品一覧&時系列順
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・邪道、無限抱擁 上(1巻)(レビュー)
・邪道、無限抱擁 下(2巻)(レビュー)
・邪道、天荒回廊  (3巻)(レビュー)
・邪道、苦海芳魂  (4巻)(レビュー)
・邪道、濮上之音  (5巻)(レビュー)
・邪道、恋愛開花  (6巻)(レビュー)
・邪道、比翼連理 上  (7巻)(レビュー)
・邪道、比翼連理 中  (8巻)(レビュー)
・邪道、比翼連理 下 (9巻)(レビュー)
・邪道、遠雷序章 (10巻)(レビュー)
以下続刊

このシリーズは、初出は青磁ビブロスでした。
川原つばささんの代表作で、私好みのファンタジーテイストのボーイズラブです。
当時何に惚れたかって、表紙の美麗さにです!
ビブロスさんの表紙は新書サイズと言うこともあって、
ありえんくらい印刷が綺麗だったんですね。
ホワイトハート版も悪くないんですが、新書時代の沖さんのイラストたるや、
小説の挿絵レベルを軽く超えておりました。
表紙のアシュレイ(主人公のひとり)に一目惚れて即購入。
と言うのが初めの出会いでした。

かれこれン年前の話です。

時代は流れ、新書で第6巻まで発売された後、紆余曲折があって、
ビブロスでの発刊は停止、現在恐らく絶版です。
今後は、講談社のホワイトハートからリニューアル版で完結まで発行される模様。
ビブロスの新書も様変わりして、一般受け(するのかなぁ、私は前の方が好きだが)
を狙ってか本全体のデザインもパステルピンク基調の、
いかにも~な装丁になってますが、邪道時代はシックで良い感じでした。
古本屋をかけずり回っても手元に置く価値はあると思いますので、
どうか頑張ってみてくださいね。

以下、ストーリーネタバレです。

でもこれは、この記事とは分けて1冊ずつ感想を書いていきますので、
それほど非道いネタバレではない、と思います。
あくまで主観ででは、です。
主人公は4人。
アシュレイ(受)とティアランディア(攻)
柢王(攻)と桂花(受)

世界は天界と人間界と魔界に別れていて、現在この4人は天界の住人です。
ただし、桂花は天界唯一の魔族。柢王の副官として働いています。
アシュレイと柢王はそれぞれ南と東の王族で国を守る元帥職にあります。
アシュレイは継承権第一位ですが、柢王は三男坊です。
ティアランディアは天界を統べる長で他の3人の事実上の最高司令官に当たります。
彼は、人間界と天界を守護するのが仕事で、
人を癒す力はありますが、かわりに暴力を振るうことができません。
天界の中心に居を構え、外出も滅多に許されず、
幼なじみであるアシュレイに密かな恋心を寄せながらも、
自分の身体のこと(とんでもない秘密があるのです)を考えると手を出せずに、
突き放して嫌われて、でも好きで放っておけなくて……。
と、悶々と悩みまくります。

柢王は、自分が狩った魔族である桂花と恋愛中。
誰も信じようとしなかった桂花に、一から信頼を教え、
猛烈に口説いて彼の心をGET。
とっても綺麗な桂花は、性格はかなりきついですが、
一度信じたらかなり一途で、見ていて健気でいじらしくてたまりません
きっちりストーリーがあって、
親友から恋人への移行とか、拒絶から受容への道のりとか、
異種族間恋愛とか、もうツボをがっちりやられます。

ボーイズラブではファンタジーはあまり売れないといわれますが、
これはボーイズラブとしてもファンタジーとしても自然に読めるので、
売れているんでしょう。

著者のキャラクターへの入れ込みも半端ではありません。
ティアランディアをイメージした香水を作り、
アシュレイの武器である槍のレプリカを作り、
桂花が調合したと設定してハンドクリームを売り出し……。
ええ、すごいです。

そんな邪道の元ネタがじつは某週刊少年ジャ○プに連載されていた、
幽○白書のコエンマとコアシュラ(←映画でちょっとだけ出てきたらしい)
だというのは、公然の秘密、なんでしょうかね(^_^;)
沖さんと組んで同人誌も発刊されていました。

新刊もそろそろ発売されるので、サクサク各巻の感想も書いていきますね。

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